2022年1月19日水曜日

避難訓練1.17~阪神淡路大震災~

  1月17日(月)、阪神淡路大震災から27年が経ちました。

震度7の地震を想定し、避難訓練を行いました。各クラス、『姿勢を低く、頭を守って、動かない』の安全行動で身を守りました。その後、広域避難所である小寺小学校前まで避難をします。



避難中にも余震が起きた想定で、「地震です!」と聞こえると、安全な場所で身を守ります。

 小寺小学校前に到着すると、子どもたちに避難所の説明をしました。

園に帰ってきた後は、2~5歳児で、阪神淡路大震災が起きた当時の話を聞き、祈りの時を持ちました。



≪5歳児 震災体験≫

 ひとつの保育室を『大震災が起きた後の状態』に再現し、5歳児が安全な避難の仕方を考えたり、軍手をはめてみんなで復旧作業をしたりと震災体験をしました。


 ガラスの破片に見立てたペットボトルのキャップが散らばっているので、踏まないように気を付けながら歩きました。
「すごい…ぐちゃぐちゃになってる…」

先程の訓練の際、部屋の中のどこに避難したのかを尋ねると、「椅子で頭を守った!」「机の下に隠れた!」という声が聞かれました。しかし、このような状況になった場合は…
「えぇー…どうやって出よう…」「ガラス(ペットボトルのフタ)が飛び散ってるし…」

「ガラスの上にマットを敷いて、その上を歩けば大丈夫かも!!」

マットの上を歩いて、机の下から移動できましたが、マットが足りず、敷いていない所も!「ここ、危ないで!ガラス落ちてる!!」「ここ踏まないように気をつけて!!」と友だちに声をかけて、みんなで安全に避難する方法を考えていました。
「何もない場所ではどうやって身を守る?」「ジャンパーを被ったり、リュックで頭を守ったりしたら良いと思う!!」

 保育室を元通りにするために、軍手をはめ、ガラスチーム、絵本チーム、おもちゃチーム、箱製作の箱チームに分かれて、片付けました。早く片付け終わったチームから、お絵描きの棚、製作の棚、布団など、子ども同士声を掛け合って、どんどん片付けていきました。
「僕たち、絵本片付けるわ!」

「おもちゃチームは大忙し!パズル、バラバラは難しいー!」

「はい、粘土板重ねよう!」

「布団の近くにガラス飛び散ってたから、布団の中にも入ってないかな…」「ちゃんと広げて確認しないと!」

みんなで協力して片付けると、散らかっていた保育室も、20分程度ですっかり元通り!

 阪神淡路大震災から27年の時が経ちましたが、これからも当時の様子について話をし、『過去の出来事』として終わるのではなく、一人ひとりがかけがえのない命を守ることができるよう、子どもたちと一緒に考え、過ごしていきたいと思います。